病と暮らす
                 

        その4

入院3日目

 今日、216号室の窓側に移る。窓から里山が見えるが名前がわからない。終日安静に
しているも頭が痛く鎮痛剤をもらう。

 藤沢周平の「隠剣秋風抄」を読む。いつも思う事だが、短編でありながら人の心のひだ
に触れる様な技法に目を見張る。特に、「盲目剣谺返し」は秀逸だ。涙が流れて止まらな
い。このような深い味わいのある人生を生きたいものだ。

町内でお葬式ができた。千香さん対応してくれる。サンキュウです。


入院4日目

大分楽になってきた。鼻当ガーゼも自分で交換している。出血もほとんどない。

会社からメールあり。ディルームで携帯で話しているところへW氏がお見舞いに来てくれ
た。今回の手術はごく一部の人にしか話していない。誰も来ないと思っていたので大変嬉
しかった。可愛いお花ありがとさんです。


                        

                  

入院5日目


今日は術後最大のイベント、鼻に入れていた棒状のガーゼを抜く日だ。
入院する前にこの手術について検索したら、いっぱいあった。その中でほぼ共通している
のはガーゼを抜く時の痛さだ。鼻がちぎれそうだとか激痛であるとか書いている。

腹を決めて診察する椅子にすわった。左に7本、右に9本詰めてあるとカルテには記録され
ている。激痛かと思ったが多少は痛いがそれほどではなかった。

Dr.が抜いたガーゼの数を数えている。左は7本、右は8本、計15本、まだ1本残っている
ので今度はカメラで鼻の穴の奥を見ている。

「う〜ん、なるほど」と独り言を言いながらスプレィ麻酔をして右の方の治療をしている。
これは痛い。あまりの痛さに思わずのけぞる。腰が椅子から浮く。体に力が入る。
涙が頬を伝う。これこそ激痛だ。深呼吸をして痛みに耐える。

どうもポリープを削った後の治療が痛いようだ「後1本取れましたか?」と聞いたら、
「別の治療をしていました。どこを見てもガーゼは残っていないので15本だったのでしょう。
おそらく記録時に記入ミスをしたのでしょう」との事。

ほんとうかな〜。結局、出血が多いのでまた3本右の鼻の穴にガーゼを詰めて、17日の
日曜日まで再び鼻当てガーゼをつけるようになった。

                

             

                         

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