病と暮らす
                           その4

8月11日まで治療は順調に来ていた。部屋の中のトイレは使用OKになった。
ベッドからトイレまでなら歩いて良いとの許可が出たのだ。私は部屋のトイレを使用して良いという事は部屋の中なら歩いて良いというふうに勝手に都合良く解釈した。
 昨日はちょっと離れたデイルームへ歩いて行った。何とか歩けた。今日(8/12)は午前中、部屋の中を200歩、午後から100歩歩いた。ゆっくりだから問題ない。
この分ならリハビリも順調だろうと思った。
 
午後歩いた後に気分が悪くなった。1回目の心不全の苦しい時と同じだ。唯、あの時ほど酷くはなさそうだ。ナースコールで「呼吸が苦しい」と連絡した。
ベッドに寝ると千香さんが心配そうに「寝るの?」と声をかけてくれる。私は「寝ない。目を閉じているだけ」と答えたように思う。次に気づいた時は千香さん、看護師さん達が何かどたばたしていて、主治医が「もう大丈夫」と言っていたようだった。何があったのか。低血圧の症状でまたしても意識をなくしたのだ。千香さんは気を失った私を見て驚いて心臓マッサージをしながらナースコールで看護師を呼んだそうだ。看護師に「奥さんが心臓マッサージをしてましたよ。なかなか出来る事ではありませんよ。奥さんに二度助けられましたね。」と言われた。


意識を失っていた間の事は何もわからないが、その間、感じていた事がある。
【真っ暗な(真っ黒な)闇(暗黒)の世界がずっと下に見えている。覗き込んでいる
のは私だった。その真っ暗な闇の世界から凄いスピードで何か小さな豆粒のよう
な物が板状のものに乗ってばねに弾かれた如く上がって来る。凄い勢いだ。
上から見ている私は「いったい何だろう」と思っている。何と、それは私ではない
か!そう気づいてほとんど私と同じ高さになった時、私は意識が戻ったのだ。】
 不思議な体験をした。今までも臨死体験は何度か聞いた事があるが、自分がそ
の様な体験をするとは・・・。

 この日は一晩集中治療室で過ごす破目になった。辛い夜でした。
13日に病棟に戻る。看護師さんのチェックがとても厳しくなった。まさしくベッドに磔
の刑です。


この前点滴は全部外れたのにまた多くなってしまった。19日のアブレーションが予定どおり行えるかどうかちょっと心配。
 次男に怒られる。こいつは「人に厳しく自分に甘く」タイプだろう。
「人の迷惑考えているか、お母さん、ふらふらやざ」。


8月19日は予定どうりアブレーションを実施する事になった。18日の夜、私と次男に主治医より説明がある。まあ、長男の時に聞いているので大体判ります。
アブレーションをしても不整脈の完治は7割、再発率は3割との事。次男は「3割に入りそうやな」.。入ってたまるか。

 長男、三男も見舞いに来る。嬉しいものです。3人ともいい青年に成長した。

8月14日から16日は病院はお休みです。実に静か。看護師さんのチェックが厳しいので安静にしています。
 

                 

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